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青木富貴子 「風とともに去りぬ」のアメリカ

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青木富貴子 「風とともに去りぬ」のアメリカ


        黒人が「風とともに去りぬ」を読むとムカムカするそうです。この本の作家であるマーガレット・ミッチェルは黒人は白人より劣ったものであり、だから黒人は白人の下働きをし、白人は彼らを家畜のように保護し世話しないといけないという、白人にとっては都合のいい考え方です。現在のアメリカの黒人の顔つきはやや西欧人に近くなっています。ということは奴隷制時代若い黒人の娘を買ってきた農場主の白人は大体レイプします。子が生まれると、白人の妻が子供に強く当たります。で、御主人はその子をまた奴隷市場に売り出すのです。色が白くなるにつれて高く売れます。自分の子供ですが、家畜が生んだ子供ですから、何ら良心の咎めは感じなかったのでしょう。

マーガレット・ミッチェルも盛んに書いているのですが、南アメリカの美談なるものがあります。黒人奴隷が白人に忠実に仕えることです。「風とともに去りぬ」でも御主人と一緒に南北戦争に出た黒人奴隷が主人の亡骸を背負って家に帰るとか、南北戦争で食料不足におちいったスカーレット・オハラに踝を猟銃に撃たれても、食料を盗んでオハラに持ち帰る黒人奴隷もいます。しかし南北戦争で北部の「ヤンキー」がはいってきたことによって、南部の美風は壊れます。この本の最後ころは、KKK=クー・クラックス・クランの誕生によって、また再び南部に奴隷制度のうえに成り立つ豊かな生活が戻ってくるのではないかとしめくっています。

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