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青木雄二は2003年58歳で死んでいます。この本は2002年出版です。「ナニワ金融道」で大当たりし、このカネでビルを買い家主になり、念願の資本家になり、遊んでくらせる状態になった途端に肺がんの宣告です。少しはいい目をしたようですが、その時期があまりにも短い。大方のものが無名で死んでいくので、名が残っただけでもよしとしないといけないのかもしれません。
この本はコラムだけが青木自身が書いたもので、他の文は出版社の社員が参考文献をあさって書いたように感じられます。青木雄二の名をかぶせるとある程度売れるという思いで、青木雄二と出版社の編集部員とのコラボレーションの作品のようです。
青木の要諦は貧乏人はゼニを使わないことに限るのやということになります。ゼニもないのに見栄を張って借金などをして生活すると、女ではソープランドに売られるようになるし、男ではすかさずホームレスになるのだといっているのです。ゼニのないやつはじっと我慢して節約するしかないだろうということです。このような当たり前のことを聞かされると、身も蓋もないように感じられますが、実際そうなのですから、ゼニのない奴はじっと我慢するしかないでしょう。それができないというなら、「独立」しかありません。といっても誰もが成功するというわけではありません。いづれにしても青木は今からの厳しい状況をこう言っています。
「これまでのサラリーマンの雇われ人根性とか、貧弱な発想は、まあ、会社にいても生きていけなくなる日も間近いで」
植木等の歌う「サラリーマンとは気軽な家業ときたもんだ」とはいかないようです。青木雄二のナニワ金融道のように「社会的に見て価値ある仕事」をしないと、ゼニはついてこないと断言しています。