「実用講座」といっても、この本を読んだって実用にはいたりません。全編冗談の本ですから、映画やアニメの解説本だと思えばいいのでしょう。それかコスプレの教則本でもありましょう。世界の青年、女子が恥ずかしいと思わず、キテレツな服装を着込んで、アニメの主人公を真似ていますが、まあ若いから仕方がないかと思います。東京などではいい中年のおっさんが女装をして繁華街を闊歩し、失笑をかっていますが、これも害がないのですから、好きなようにやったらいいのでしょう。私も007を見た後、女が勝手によって来るような感じがして、ボンドのようにクールに対処し、早漏でないように気を使わないといけないなと思ったりしています。銃ははやく撃たないといけませんが、あっちのほうは、女性が十分楽しめるほどタフでないと思ったりしてしまいます。高倉健の映画を見終わって、映画館を出る男たちは皆肩を怒らせているようですが、私も００７のカーチェスの場面を見ると、原付バイクを時速60キロまで上げて、心臓をドキドキさしています。歳をとったとはいえ、私にはまだ熱いものが残っているのでありましょう。動画サイトでのボクシングを見たり、街のケンカを注意深く見て、すばやいパンチこそ必殺技だと確信しました。ラジオ体操の代わりに、シャドウボクシングの真似事をしてみたりしています。やはりこれもアニメ「明日のジョー」の影響があるのでしょう。