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須田慎一郎 偽装中流

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須田慎一郎 偽装中流


         この本は去年2016年6月28日にアップしています。また1年経って、はじめて読むような気がして読んでいます。同じようなことを書いても意味はありませんから、別に感じたことを書いてみましょう。

アベノミクスのいうところ「一億総活躍社会」とは、低賃金で、コンピュータではできない「配達や清掃、介護」など、家庭の主婦や年金退職者を引っ張り出して、働かそうということだそうです。要はそれらに人たちを外国労働者並に扱うということです。もはや旦那一人の稼ぎでは世帯がやっていけないのですから、主婦も、おじいちゃん、おばあちゃんも外で働かないといけなくなったということです。日本には中流はいません。一握りの金持と、その他大勢の下流です。

会社員が出張で泊まるところはドヤ街か、サウナのボックス寝室かなどで、シティホテルは中国人に占領され、おまけに値段も高いので泊まれなくなっているようです。中国人の金持は一個500円もする岡山の桃も平気で買いますが、我々日本人は農薬を心配しながら中国の落花生を食うしかありません。これほどまで落ちぶれるとは、あのバブリーな時代からは想像だにできません。あのころはニューヨークのロックへラーセンターも買っていたのです。東京都の土地価格で、全アメリカの土地を買えると豪語していました。戦争には負けたけど、経済では勝ったと溜飲を下げた時もありました。ところが今、まるで敗戦時のような気分が蔓延しています。声の大きい中国人たちが街を闊歩し、これらの集団に日本人は跳ね飛ばされそうです。おまけにあの小癪な北朝鮮の金正恩の、ミサイル打ち上げの嫌がらせをし、新しく韓国の大統領になった文在寅は北朝鮮に擦り寄ろうとしている。ロシアのプーチンも北方領土を返そうという気はない。これらストレスの高まる隣人に囲まれ、おまけに豊かな生活もできないとなると、いくら忍耐強い日本人でも暴発するのではないかと心配です。

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