この人も高学歴ホームレスです。シンクタンクにいたりして、政府に「政策提言」もしたとプロフィールに書いています。フリーのライターになると、収入が途絶え、嫁と子供がいるのに、上野公園でホームレスをしたりして、本の印税が入ったら、家族の下に帰ったりしています。ある意味、ホームレスに成るのも、本を書くためにやっているのかもしれません。一般のホームレスよりはまだ余裕のあるホームレスだと思われます。そうは言っても、腹が減ると、パン屋で思わずパンを盗み取ろうとして無意識に手を伸ばしていたのに気づき、ハッとしています。いい訳のように、「人は腹が減ればなんでもやるのだ」書いています。
ホームレス経験者として、名古屋のテレビの番組にも出ています。ホームレスも犯罪者も社会との縁が切れると起こるのだとの自説を披露しています。無縁社会こそ、ホームレスや犯罪の温床であると。テレビ出演後、息子や娘にしゃちほこのキーホルダーなどお土産として買い、与えています。風樹茂にはまだ社会との縁があったということで、おまけに妻が出演料が入ってくるのかどうか心配しているので、完璧の「無縁」のホームレスではなかったということを証明しています。
最近流川にホームレスのような人は見当たりません。昔は奇声を発しながら、ボロを着たホームレスがあるいていましたが、今はいません。図書館にはホームレスが居眠りし、臭い臭いを振り撒いていましたが、今はそのような人はいません。広島太郎はいますが、彼は本当は大金持ちだという噂があります。写真を撮ったりすると１０００円も請求されたりするそうです。ホームレスも才能があるとタレント化し、社会に許容されて豊かな生活をおくれそうです。そうはいっても一番深刻なのは、ホームレスに見えないホームレスがいるということです。垢まみれの広島太郎に落ちる勇気や居直りもないが、日稼ぎの不安定な生活を強いられ、金もないのにそのような状態をおくびにもだせないで、普通人を装い、プライドは高いが、内実ホームレスと余り変わらない貧困状態にある人々です。私もある面そのような人々の一人であります。