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飯塚英一 若き日のアメリカの肖像

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飯塚英一 若き日のアメリカの肖像

 
    ケネディ大統領の葬式の時、母親のジャクリーンに手をつながれていた女の子が、いま日本のアメリカの大使、キャロライン・ケネディです。日本のように試験に通って、大使館員になったわけではありません。オバマの支持者であるので、オバマに選ばれて大使になっているのです。これを「猟官制」というのだそうです。もし私が大金もちで、トランプに大口寄付をすると、もしトランプが大統領になったら、ソ連へ大使として行けるかもしれません。マーク・トウェインの兄もリンカーンの選挙を応援して「ネバダ準洲」の副知事になっています。これが汚職の温床になっています。自分がひいきした大統領が在任中に元をとってやろうとしていろいろごまかすのでしょう。1900年以前のアメリカは「金メッキ時代」ということになっています。これはマーク・トウェインがウォーナーと一緒に書いた小説のタイトルです。浮き沈みの激しい世相を描いた作品だそうです。まさしくアメリカの多くの人が金儲けに奔走して、大富豪になったり大貧窮者になったりしています。トウェインだって例外ではありません。破産だって何回もしています。南北戦争で有名なグラント将軍も大統領にもなっていますが、息子に任せた投資会社が破産してスッテンカラリンになっています。でもガンで苦しめられながら書いた自叙伝が死後60万冊も売れ、遺族に8億円もの収入をもたらしました。金儲けにはこのように本を書いたり、金鉱を発見したり、株や投資で、というような常套的なものもありますが、「講演」というものも結構カネが手に入って来たようです。もちろんトウェインもヨーロッパまで行って講演して金を稼いでいます。リンカーンを暗殺した一味の一人は首吊り刑をまぬがれて、リンカーン暗殺を種にした講演で稼いでいました。今のテレビが当時の講演だと思えば間違いないでしょう。あくなき欲望に駆られて人々が恥ずかしげもなく成金になろうとした時代です。ヨーロッパの貧民たちがインディアンを蹴散らし、アフリカから奴隷を連れて来て、思いがけなく金持ちになりつつあった時代だと思われます。ヨーロッパではまともに扱われなかった人間がアメリカ大陸に来て、広大な土地を持ち、奴隷にかしつかれると、不遜・驕慢な態度をとるようになってきます。これが今日でもイスラムなどで反感を買うものなのでしょう。

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