忍者ブログ

読書

高士宗明 写真で歩く世界の町並み


    高士宗明の生年月日は書いていませんが、第8高等学校(旧制)卒で、1945年日本敗戦の年に旧制高校の廃止になったと計算すると、その年ではもう二十歳頃で、現在ではざっと計算すると、93歳になります。生死が微妙なところです。この本の出版が2004年ですから、当時でも79歳と、高齢ですから、よくもその歳で、世界をまわり歩いたものだと感心します。ヨーロッパの町並みが特に多く、アフリカではヨーロッパに近いところ、アメリカ大陸では、アメリカの町並みは無く、周辺国、メキシコ、グアテマラ、キューバ、南アメリカの国々、歴史を感じさせる町並みを載せています。アジアは少なく、中国、ネパールなどで、東南アジアの国々はありません。

写真を見ると朝早く撮影したものが多く、人通りがありません。町並みといっても、特にヨーロッパでは博物館をみるようなもので、生活臭が感じられません。昔は家の二、三階から汚物を窓から通りに投げ捨てたと思われる町並みも、今では糞便の臭いは感じられず、ゴミ袋など、生活排出物が見当たらないのです。もはやヨーロッパは衰退する国々で、人も徐々に少なくなっていっているのでしょう。反対に東南アジアのタイとかベトナムでは毎朝、バイクで何十列も列を成して、働きに出て行き、夜は夜で、人並みが途切れることはありません。やはりアジアが最も世界で活力のあるところでしょう。昨日も旅行好きのお客さんが、中国の上海行きを勧めてくれました。上海までの往複航空券は4万円足らずで、ホテルも3000円くらいです。食べ物も安く、一週間いてもそんなに費用はかからないと言っていました。その日はちょうどカープの優勝の時でしたが、本通の賑わいは上海では毎日な事で、驚くには値しないということです。最近中国の観光客がスウェーデンでホテルから締め出され、中国共産党はスウェーデンに厳重な抗議をしています。何と頼もしい政府でしょうか。この観光客の要求が理不尽なことであっても、中国共産党は自国民を守るということに徹しています。それと反対に、日本では、立ち入り禁止の国に入って、テロ集団に捕まったら、その日本被害者は、日本人から非難轟々を受けます。スウェーデンでもそれが日本人であったなら、恥を知れと言われるでしょう。日本政府など取り扱うことはないでしょう。その点中国政府は堂々と国際問題にし、中国人の人権を守ることに邁進しています。そういった中国を知るには上海へ行くことがもっともいい方法だということです。美人の中国俳優もいま脱税で捕まって、何ヶ月も消息がないようですが、中国では脱税は万死に値する罪なのでしょう。日本で何億も脱税する人は10年くらい監禁して娑婆に出て来れないようにすべきかもしれません。

PR

コメント

プロフィール

HN:
No Name Ninja
性別:
非公開

カテゴリー

P R