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ジンギスカン料理はジンギスカンが戦場で鉄のかぶとを火にかざして羊肉を炙ったものではありません。日本陸軍が、防寒用の羊の毛を取った後、食肉としてすすめたものです。それがジンギスカン伝説になったのです。もちろんモンゴル人は羊肉を焼いて食べていたでしょう。しかしそれはハレの日で特別な行事があるときです。いつもは羊の乳を搾り、ヨーグルトやバターにして食べていました。いつも羊肉を食べていたのでは、あっという間に羊は少なくなり、遊牧が成り立たなくなります。あのジンギスカン鍋も、日本で考えられたもので、山のように盛り上がったところに肉を張り付け、その肉汁が下に流れて溝に溜まります。そこに野菜を入れて、肉汁で旨くなった野菜を食べることができます。モンゴルでは野菜はできないのですから、そのような鍋の発想はなかったと思います。
チャプスイはかに玉のような料理ですが、これはアメリカの中華料理店が発祥の地です。マカロニやスパゲティーが入っていることもあります。肉や野菜を細切れにしてごま油でいため、スープで煮て、最後片栗粉を水で溶いてとろみをつけて、ご飯にかけたり、そのまま食べたりします。ときには卵焼きに巻いてオムレツになったりします。中国本土では、このチャプスイを中国料理として認めていません。当時列強によって侵食されていた中国ではアメリカ発祥のチャプスイを中国料理として認めたくなかったのでしょう。
いずれにしても日本人は改良に才能があるようです。大雑把につくられた外国のものを緻密にしてしまうのが日本人のいいところかもしれません。