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民族の集合的無意識が神話であるなら、八岐大蛇を退治したスサノウの尊は農業神であり、八岐大蛇は出雲を流れる河川であり、これらの河川の氾濫を止めたのがスサノウの尊で、やっとその地に稲作が安定的に出来たということになるかもしれません。かつてはスサノウは天照大神のもとで、あぜ道を壊したり、宮殿に糞をひったりする乱暴ものの弟でしたが、地に降りて人間のためには役に立つ神様になっています。婿殿の大国主命が来て自分の娘を奪い取ろうとすると、また再び荒ぶる神になり、危害を加えようとします。これも人類学的にいえばイニシエーションのことかもしれません。やがて大国主命は天孫族に国と引き換えに大社を建ててもらい、そこに収まります。名誉ある敗戦にいたったのでしょう。現在でも出雲地方の人間のDNAは東北の地方にも飛び火しているということは、卑弥呼前の大倭乱の際、大和側の攻撃を受けて、出雲の人々は、裏日本伝いに東北まで逃げ延びたと思われます。夢とは現実がデフォルメされたものであり、神話とは歴史がデフォルメされたものだと思えば、辻褄が合わないとしても、それを紐解いていけば、歴史のストリーが見えてくるかもしれません。