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鳥越憲三郎 古事記は偽書か

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鳥越憲三郎 古事記は偽書か


        著者の推量、奈良時代に、稗田阿礼が口承していたものを太安万侶が文字に移し変え、古事記を作成したというストーリーと、古事記そのものを作ったのは、平安時代に家運が衰えた、太安万侶の直系・多人長(おおのひとなが)が、時の朝廷に自分たちの存在をアピールしたいがために行なったということです。いつに時代でも公務員は出世の差に敏感なものです。大化の改新以来、その立役者である中臣鎌子は藤原姓を賜り、政治でも神祗でも藤原系が独占し、多人長らの所属する葛城王朝から系統は、藤原一門の陰に隠れてパッとしなかったのです。それ故、「古事記」でも、公務員の家柄名簿である「新選姓名録」に対抗して書いた「弘仁私記」でも、多人長の祖先・多臣のことを詳しく書いているのです。「日本書紀」や「新選姓名録」では多臣のことは一行くらいしか書かれていません。日本書紀の前に古事記が書かれたということは、古事記の序文で言っているだけで、当時の公文書など一切そのような記事はないのです。だから古事記は偽書であり、左遷された公務員のひがみ節だということです。

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