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鵜野祐介 日中韓の昔話

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鵜野祐介 日中韓の昔話


    日本の将棋もインドの方面が源泉らしく、それが中国、韓国、日本に流れ将棋になったといわれ、西欧に流れたものがチェスのようです。チェスは持ち駒を使えませんが、将棋では使えます。戦後アメリカ占領軍が封建的だと将棋を禁止しそうになりましたが、広島出身の升田幸三がマッカーサーに会い、日本の将棋では捕獲した捕虜はまた生かしてつかうことができるが、チェスでは捕獲した駒は殺したのか、使えないようにしているので、どちらが人道的であるかは自明であろうと、堂々と主張しました。映画の剣戟の時代劇は禁止になりましたが、将棋はやることができるようになりました。

昔話も少しの違いはありますが、大まかなところで似通っている話が多いということは、将棋と同じで面白いことは自然と世界にひろがっていくということが分かります。古代ギリシャのイソップが書いた正直者の斧の話も、日中韓にもあります。人とサルの違いは物語を楽しむことにあるかもしれません。それも奇想天外であるほど後世に残っていくようです。中国の故事に「爛柯」というものがあり、仙人が碁を打っているのを樵が見ていたらいつの間にか100年も経っていたという話です。樵の斧の枝が腐ってぼろぼろになっていて、時の経過を証明するようになっています。これもよくできた話で、将棋などをしているとあっという間に時間は過ぎていきます。「将棋指しは親に死に目に会えぬ」ということわざもあるくらいです。もちろんこの話は日本でも韓国でもあります。

私の父親もよく「おさん狐」の話をよくしていたものです。中身は忘れましたが、この話は全国にあるようです。狐が人を化かす話で全国でいろいろなバリエーションがあるようです。しかしながら私たちの時代になると、もはや昔話など語ることなど一切なくなりました。若作りの60歳過ぎの女に騙されても、狐に騙されることはないという科学精神が身についているからだと思われます。

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