忍者ブログ

読書

溝口敦 暴力団

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

コメント

ただいまコメントを受けつけておりません。

溝口敦 暴力団


         溝口敦の結論として、「暴力団は構造不況業種」であり、「そろそろ終わり」になるだとうということです。暴力団はピラミッド型になっていて、組員が毎月親分に20万円か30万円か上納します。またその親分が上部の親分に毎月100万円くらい上納します。「代紋」のおかげで商売できるのですから、その必要経費だといわれるでしょう。かつてはそうだったのでしょう。現在では「暴力団対策法」によって、「代紋」による恐喝は、いくら下っ端がやっても親分そのものに罪が被さってきます。殺人でもすると、親分そのものが何十年もの懲役刑に服することになります。暴力団であることのメリットが今ではなくなっています。かつては恐ろしげなバックが付いていることでスムーズに仕事(恐喝など)ができてきたものが、いまではかえって、それをちらすことだけで罪に問われることになっています。だから山口組では代紋の印刷された名刺を回収して、使わなくなっています。このようなものを渡しては一発でお縄を頂戴します。おまけに日本そのものが景気がよくなく、下っ端の組員のしのぎが難しくなっています。「代紋」の効果も薄れ、暴力代員であるということだけで、罪も一般人よりも重く、銀行も相手にしてくれない、マンションも借りられない、カードも作れないということになっていて、まともな生活はできなくなっています。若者はもはや暴力団に入りません。悪い奴はフリーになって、最新の
ITを使って、オレオレ詐欺や、芸能のプロダクションを作ったりして、金を稼いでいます。古い体質の暴力団は相変わらず、売春や麻薬や用心棒などをやっていますが、昔のようには儲かっていないようです。人員が歳をとっているので、新しい機器パソコンなど使いきれません。おのずと商売の範囲は限られてきます。「不況業種」だといっても政府の梃入れがあるではなく、自然と衰退していくであろうと予想されます。

PR

コメント

プロフィール

HN:
No Name Ninja
性別:
非公開

カテゴリー

P R