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しゃっくりが止まらなくなって死んだ人がいるというのは聞いたことがありますが、笑いが止まらなくて死んだというのはこの本で初めて知りました。母親の葬式で笑いが止まらなくなり翌日死んだ若者と、年配の図書館司書の女性の二例が出ています。いずれも脳の出血で笑いの部分を圧迫したのが原因です。面白くないのに笑って死ぬなんて、喜劇ではなくて悲劇でしょう。ネズミの脳の研究で快楽中枢という部分があって、バーを作ってそれを押すと、快楽中枢を刺激し、脳内麻薬=エンドルフィンがでてきて気持ちがよくなり、ものを食べないでそれを押し続けるので死んでしまうという研究も何十年も前にありました。もちろんネズミも哺乳類でありますから、人間も同じことでしょう。末期ガンになったら、そのような装置を頭につけてほしいものです。この本でも、脳の各部署に電気の刺激を与えるヘルメット型の装置あると書いていますから、そのようなことは可能かもしれません。
V・S・ラマチャンドランは「幻肢」の専門家です。手足がなくなってもまだあると思い、激痛を感じたりするそうです。脳にとっては今までの世界観を急に変えることがとても難しい作業かもしれません。