忍者ブログ

読書

Verita24


    筑摩書房のドキュメンタリー集の一冊です。「ダラスの赤いバラ」、「わたしのように黒く」、「ベトナム戦争の内幕」の3篇が載っています。

「ダラスの赤いバラ」では早い段階からオズワルド一人犯行説に疑問を呈しています。ネリン・ガンもその一人です。トランプ大統領がケネディ暗殺の機密文書を公開しても、いまいち釈然とするような気持ちにはなれません。ネリン・ガンも言っていますが、後ろから来た銃弾もありますが、前から来た銃弾もあるようです。オズワルドを射殺したキャバレー経営者のルビーも獄中一年後に病死しています。おまけにオズワルドの関連した人、ルビーの関連した人など10数人が不自然な事故死をしています。このようなことができるのはFBIかCIAしかないでしょう。私が高校生の時で、はじめて日本とアメリカがテレビの同時中継ができるという記念日にこの事件が起こり、祝賀番組を切り替えて、このケネディ暗殺事件が中継されたのです。葬式の時、いたいけな子供二人が写真に写っていました。長女はつい最近まで駐日大使をしていたキャロラインです。息子の方は自分で運転していた飛行機事故で亡くなっています。ケネディ家は長男が第二次世界大戦でドイツの上空で撃墜され、大統領になった次男は日本の駆逐艦に体当たりされて、脊椎を損傷しています。三男のロバートも暗殺され、さぞかし母親のローズは悲嘆にくれたでしょう。大統領夫人のジャクリーンは5年後ギリシャの富豪オナシスと再婚したということもビックリしました。日本的な考え方では遺児二人を育て、未亡人として貞節な生き方をするのが偉大な亡き夫に対する義務であると思いますが、たかが5年で自分も豊かなのにそれ以上の豊かさを求める生き方などをするじゃクリーンを何と現金な女だと思っていたほどです。

「わたしのように黒く」は白人の作家であるこの著者が、まるでマイケル・ジャクソンと反対に皮膚の色を白から黒にして、人種差別の激しい南部に数週間住んでみたことのリポートです。たとえ貧乏でも日本に生まれてよかったという気持ちになりました。
PR

コメント

プロフィール

HN:
No Name Ninja
性別:
非公開

カテゴリー

P R