[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
戦前政党間の論戦で天皇を持ち出して相手を封じ込めることをしばしばやっている。これがマスメディア・新聞や軍部に利用され、最終的に統帥権を持ち出した軍部が政権を担うようになりました。まるで天皇は水戸黄門の印籠と同じものになります。これを出すと皆がへーとうずくまるようになります。民主主義とは意見の違うものが話し合って妥協点を見つける仕組みですが、これでは意見の出しようがありません。天才はいるには違いありませんが、やはり一人の考え方より多数の考え方があったほうが、知恵の広がりが違います。軍部が政治を取り仕切るようになると、軍とは戦争をするところですから、戦うことしか考えが及びません。軍事的天才でも視野狭窄を免れことはできません。
プーチンの出自は軍の防諜関係からです。歳をとり、体も悪くなり、大国意識に凝り固まった考えも視野狭窄と言ってもいいでしょう。ヒットラーの二の舞をやっているようです。自分の死の訪れにともなって、やけくそで核のボタンを押すことのないように願いたいものです。
この本はほぼ10年前の著作物です。その頃はDNAが解析され編集する技術もできてきたのです。当時ずぶの素人高校生に改変ウィルスを作らしています。1年間の制約で、素人でも6割がた出来上がっています。現在はやっているコロナウィルスも中国研究所が作ったのではないかと言われています。ウィルスを改変する作業は現在ではたやすいものになっています。人工物でなくてもこの温暖化でシベリアの凍土が溶けるとそこから昔のウィルスが解放され、人類に厄災をもたらすという説もあります。この世紀末までに人類は100億人になると言われています。果たしてみんな幸せに生きていけるでしょうか?1920年では20億だったのがこのような短期間で増えるなんてやはり異常なことでしょう。
50年前くらいにベストセラーになったロシアの作家の恐竜絶滅の本がありました。ダークマターはありませんが、基本的には同じことを言っています。太陽系は天の川銀河を2億4000万年の周期で回り、同時にジェット気流のように回りながら上下に蛇行していて、蛇行中に塵の濃いい所と薄い所に遭遇します。濃いところで太陽圏内の隕石が刺激されて、隕石のシャワーが地球上に降り注いだので、恐竜の絶滅が起こったという解説をしています。当時では荒唐無稽で相手にされませんでしたが、今回はダークマターというものを持ち出して恐竜絶滅を説明しています。ダークマターは宇宙では2割もあり、それが無色透明で今のところ所在がつかめません。わからないものを根拠にして説明するのですからもどかしが溜まってきます。早く天才が現れてこの問題を解決してほしいものです。
岡田茂、西条生まれ、岡田商店の次男、広島一中、広島高等学校、終戦後の22年に東京大学を卒業し、東横映画会社に入社しています。京都撮影所で雑用係として働き出します。当時の映画業界周辺にはヤクザまがいのものが多く、入社早々立ち回りをしています。中学校から根詰めて肺炎にまでなった柔道が役立ちます。岡田茂は普通のインテリとは違うのです。後に山口組の親分田岡と美空ひばりのことで話し合いがありましたが、屈することなく堂々と意見を言い、田岡、ひばりを納得させています。やはり大会社の社長になろうとする人は若い頃から根性が座っています。後に東映と名を変え、ヤクザ映画を作りそれらがヒットします。映画の黄金期は過ぎ去りましたが、ハリウッドでも当たれば何千億円の利益が出るのですから、まだ映画という仕事も夢はある。
この本の表紙が紫っぽいのは美空ひばりの好みに合わせたものです。紫は高貴を表徴するので、自分でもそうなりたいと思い、好いたのでしょう。商売屋(魚屋)の娘で、地方巡業の舞台で客から「魚屋の娘」と揶揄されたら血相をかいておこったそうです。このようなところからも戦後の日本の女性が変わったということがわかります。その点島倉千代子は可憐でつつましい日本女性を体現していました。これも芸能人としてのセールスポイントかもしれませんが、彼女の男運の悪さは何も知らないことをよしとされる日本女性の弱さを表しているかもしれません。何人もの男から自分のためではない借金を負わされました。何億もの借金を最終的にはすべて支払ったということで、島倉千代子の評価は高まり、同時に大いなる同情を勝ち得、晩年までヒット曲を飛ばすことができたのでしょう。いづれにしてもこの両者は戦後の二大歌手であり、彼女らの歌う歌詞で我々の人生観も形作られたと考えられます。