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グリコができたのは1921年(大正10年)、創業者は江崎利一。1927年(昭和2年)にキャラメル箱の中に西郷隆盛や豊臣秀吉のカード入れていたのが、後にキャラメル箱の上に小さな箱を載せそこに小さなおもちゃを入れて人気をはくしました。私も小学生の頃グリコキャラメルを買ったものですが、おもちゃなど残っていません。すぐ飽きて、壊したり、ゴミになったりしていました。世の中には先を見通す人がいて、これらのおもちゃを残し、あまつさえ、破り捨て去るおもちゃ収納箱もきれいなまま保存している人がいるのです。当時大量生産されたものでも、50年たち100年たつと、希少なものになり、高値で取引されます。われわれ平凡な子供はそのようなことはおよびもつかないのですから、キャラメル食べておもちゃでしこたま遊んだら、解体して壊してぽいと捨てています。だからいつまでたっても貧乏なままで70過ぎても働かないといけないのです。反対におもちゃ箱まで残している子供は最強の投資家になり、正月は暖かいハワイで過ごしていることでしょう。先を見通せる人間になりたいものですが、この混迷の世界で未来をはっきりと見つめる能力の獲得ははなはだ難しいだろうと予測されます。
「平凡も平凡すぎて退屈なり」
男が女より多く生まれるのかは、絶滅回避のためです。男は成熟するまで女よりは死ぬ率が高い。同数で生まれると、何世代か後男がいなくなり絶滅するからです。地球上でこの40億年間多くの生物が絶滅しています。環境の激変が主な理由です。生物の基本はまず絶滅しないための方策で成り立っているのです。やがて最後の氷河期が終え、環境が安定してくると、絶滅の心配が無くなり、弱肉強食の世界史がはじまります。民族の興亡が起こり、大航海以降ヨーロッパ勢力がアフリカアジア南北アメリカを席捲します。ヨーロッパ勢はダーウィンの進化論に勇気付けられ、「弱肉強食、適者生存」と唱えつつ、他の民族を蹴散らし抹殺していきます。ところが今回のコロナウィルスの蔓延で事情が違ってきました。強食といわれてきたヨーロッパ勢やヨーロッパ系のアメリカ人のほうがコロナに弱く、弱肉といわれていたアジア人のほうがコロナに強いことが数字の上でわかります。世界史が始まって以来、いつまでも強者が続くとはいかないのです。いつかは衰退がきます。やがて「弱肉強食、適者生存」の世界史は終わり、気候変動などが伴い、ふたたび絶滅回避の世界になるかもしれません。
敗戦の年に「科挙」を出版しています。昭和38年のこの中公新書版は「新しく書きおろしたもの」だそうです。もうひとつ「科挙史」というものがあって、敗戦時の「科挙」とは違ったものでしょうか?今回読んだ「科挙」と前回読んだ「科挙史」には同じエピソードも載っていますが、すべてが同じではありません。
「科挙」ができた経緯は貴族の跳ね返りを抑えるものだったそうです。全国を統一しても、地域にはボス貴族がいて、仲間や親族で固め、容易に中央政権の言うことをきかないので、四書五経からの問題を解き、詩歌と作文で優秀な成績をとると、一番、二番、三番までは中央の政治にタッチでき、その他のものは成績順に地方に回され、その地の長官になります。おいおいとこれらの長官によって地方の貴族ボスは押さえ込まれてしまいます。それではということで、貴族たちの子弟もこの科挙に挑戦し、政治の実権をにぎろうとします。宋の時代、この科挙の制度はうまく機能し、四書五経を丸暗記するためにエネルギーを使いはたし、反抗心も起こらなかったので、天子の思い通りになったということです。ところが清朝の末期になると、四書五経の勉強だけでは欧米の大砲に対処できなくなります。おまけに蛮族であった日本までも中国に進出し、無理難題を吹っかけます。とうとう清朝の崩壊と科挙制度の崩壊です。
科挙制度は最後には時代についていけなくなりましたが、いいところもあります。特に日本の戦前に対して念を押したいのですが、中国では科挙ができて1300年間文人が武人を統括していたのです。いくら武人が手柄を立てても、政治の中枢には関与させないでいました。何事も文人が武人の上に立つのです。ところが第二次世界大戦では日本は軍人が政治をし、外交は素人ですから、日ソ不可侵条約を当てし、ソ連に終戦の斡旋を頼んだりしています。スターリンはルーズベルトの承諾の下に千島列島や北海道を取ろうとしているときに、です。
この本は2016年06月27日、2017年02月13日に感想を書いています。今度で三度目です。タイトルの付け方がうまいので、ついつい借り出してしまいます。読み出してから読んだなと気づきますが、ほかに何もすることがないので最後まで読みました。今回はユダヤ人とカネについてです。流浪の民になったユダヤ人はキリスト教が嫌がる金貸しになります。そこでは金利などがでてきますので、算数に強くなります。各国に散らばり、お互い情報を交換するので、為替ででも強くなります。これを兄弟でしたのがロスチャイルド家です。だから現在の金融界は全てユダヤ人の影響下にあります。ハリウッドなどの映像産業もユダヤ資本です。この本ではユダヤ教の詳細解説本タルムードの中のお金に関する文章を載せています。
「富は要塞であり、貧苦は廃墟である」
「金は悪ではなく、呪いでもない。金は人を祝福するものである」
「人を傷つけるものが三つある。悩み、諍い、空の財布。そのうち空の財布が最も人を傷つける」
現在の日本のコロナ禍で、女性の自殺が増えているそうです。ただでさえ少ない給料であり、バイトすらコロナの影響でできなくなったりすると、まさしく「空の財布」になり、心傷つけるどころか、身体まで傷つけ死んでしまうようになっています。Go toとラベルなどは金持だけが利用できるだけです。それよりは給料のなくなった女性たちに毎月10万円くらい支給し、最低でも飢えさせないで食えるくらいにさせとかないといけません。
曽国藩は清朝末期科挙進士のエリート官僚でした。満州族が支配する清朝に勤める漢族の秀才です。当時アヘン戦争が起こり、欧米各国が中国を蚕食していた時期です。アロー号事件ではとうとう香港の割譲までされました。また漢族の洪秀全が太平天国の乱を起こします。曽国藩はこの革命の押さえ込みを命じられます。欧米各国も清朝政府から賠償金をもらうために、太平天国の乱を軍艦で以て蹴散らせます。乱は収まったものの清朝政府の弱体化はどうしようもなく、やがてもっと厳しい破局が来ることが予想される時代でした。
現在の日本について考えてみると、まるで清朝政府と同じではないかと思われます。満州族はアメリカで、日本を支配し、難関大学出身者がエリート官僚になり、アメリカの意向に沿うような政策ばかりをたてている。
科挙も難関大学も何を意味するのかというと、こういうことです。
「権力者のねらうところは、古今東西いずれも同じだ。まず全国一斉のテストで受験生の思想を統制することができる。危険思想の持ち主もこれで発見できる。その上内実の無い勉強に没頭させておくことによって、青春のエネルギーを消費させ、不正不義をほしいままにする権力者への反抗心を骨抜きにしてしまうのだ」
やがて満州族のようにアメリカが衰退すると、北方四島からロシアが進入し、北海道の半分近くを取り、第二次世界大戦末期の満州のように日本女性をレイプしまくるかもしれません。北朝鮮は佐渡島を分捕り、金王朝好みのぼっちゃリ系新潟美人を拉致し、喜び組みを創設するでしょう。韓国は竹島から宍道湖にいたり、そこに巨大カジノとパチンコホールを作り、日本人からなけなしの銭を取ることを画策します。また朝鮮王妃「閔氏」が日本人に殺された恨みから、世田谷一家殺人事件のような不可解な事件が多発するでしょう。中国は尖閣をとり、沖縄を回避し、長崎に至ります。江戸時代中国の船員が遊郭で騒ぎまくったように、中国の水兵はソープランドで乱暴狼藉をはたらくようになります。やがてこのような状況に憂いた高校中退のチーマーが全国の不良少年に呼びかけ日本独立の狼煙を上げるでしょう。それに対して難関大学出のエリートはアメリカを忖度してこれらの跳ね上がり者を取り締まります。これでは手ぬるいと見た中国は日本の不良少年を捕まえては凌遅刑、すなわち生きたまま手足を順次切り取っていく刑罰をほどこすでしょう。何ともおぞましい世界の到来です。四書五経を丸暗記した曽国藩は清朝の没落を防ぐこともできなかったし、新しい中国も創れなかった。はたして日本のエリートはどうなのでしょうか?